音質・性能・バッテリー全てが最高級‼︎
~「オーディオテクニカ ATH-CKS50TW」開封レビュー~


先月の記事で書いていた通りより高性能な低遅延モード対応イヤホンを探していたLUCAですが、先日現時点で最高音質・最高性能と思われるTWS(完全ワイヤレスイヤホン)、「オーディオテクニカ ATH-CKS50TW」を発見・購入したので、今回はその開封レビューをしようと思います。VoiceOver・スクリーンリーダーとの相性も良いので、気になる方はぜひ検索してみてください。

※レビューには一部、LUCAの個人的意見が含まれています。また商品リンクにはAmazonアフィリエイトを利用しています。ご了承ください。



高音質&新機能全部盛りの「オーディオテクニカ ATH-CKS50TW」

開封レビューを始める前に、まずは今回LUCAが購入した高性能イヤホン、「ATH-CKS50TW」について簡単にご紹介します。

商品名
「ATH-CKS50TW」
メーカー情報
「オーディオテクニカ」が重低音ファン向けに発売している、「SOLID BASE」シリーズの一種
「音楽の熱量をそのまま届ける」という新設計のドライバーによる重低音再生と付け心地にこだわったTWS(完全ワイヤレスイヤホン)
商品リンク(アフィリエイトリンクです)
Amazonで見る
発売日
2021年10月28日
Bluetoothバージョン
Ver5.2
ドライバ
9mm
対応コーデック
SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive
バッテリー性能
イヤホン単体で20時間、充電ケースと合わせると50時間の連続再生
防水・防塵性能
IPX4
ノイズキャンセリング
フィードフォワード式アクティブノイズキャンセリング
外部音取り込みモード
ヒアスルー・クイックヒアスルー機能
低遅延
スマートホンアプリもしくはキーアサインで低遅延モードの切り替え可能
2台同時接続
サウンドが再生されているデバイスに簡単に切り替えられる、マルチポイント接続に対応
360 Reality Audio
対応(耳の立体画像を撮影する必要があるため全盲の方にはやや難しい)
スマートホン専用アプリ
AppStoreリンク(iOS版のみVoiceOverで操作できることを確認しています)

※以下、今回購入したATH-CKS50TWの充電ケース・本体の写真です。クリックすると画像が切り替わります。


閉まったATH-CKS50TWの充電ケース

使い心地・付け心地レビュー

それではここから、1週間ほど仕事で使ってみた、CKS50TWの使い心地・音質・機能をレビューしていきたいと思います。まずは形状・サイズ・物理ボタン、装着感など、使い心地・付け心地についてです。

勝手に評価: ★★★★☆(4/5)

高音質・高性能で新機能がこれでもかと詰め込まれたCKS50TWですが、最近発売されているTWSと比べて重く大きいという弱点があります。特に大容量バッテリーを積んだ充電ケースは簡単にポケットに入れられるというような大きさではなく、携帯性を重視している方にはあまり向いていないかもしれません。

とは言っても、大きい=付け心地が悪いということではありません。大型のイヤホンであるにも関わらず、耳珠(じじゅ、耳孔のすぐ前に突出した軟骨)にぴったりと沿う形状になっていて、フックやウィングなどの補助パーツを一切使わず、耳に蓋をするように自然に装着することができます。イヤーピースや耳に接する部分は2種類のシリコンを使用していて長時間付けていても負担がかかりにくい設計にもなっているようで、実際に仕事で1日中使っていても耳が疲れにくいように感じます。

操作ボタンは視覚障碍者にはうれしい物理式で、左右それぞれの長押しに好きな機能を割り当てられるようになっています(スマートホン用アプリから設定)。ただ片耳で使いたい時に簡単に機能を入れ替えることができないのが弱点です。より使う機会の多い機能を、利き耳の側のイヤホンに設定するのが良いかもしれません。

ケースは高級感のあるシリコンのような素材で包まれていて、落下防止のために握りやすい形状になっています。蓋はアクセサリ入れのように縦に開くタイプで、片手でも開けられるような設計です。イヤホンの収納は寝かせるタイプですが、本体に厚みがあり、突出しているため出し入れは容易です。また、誤作動の多い、蓋の開閉により電源が入るものとは異なり、イヤホンの充電状態によって電源が入るようになっているのでバッグに入れる時も安心です。


音質レビュー

続いてはCKS50TWの最大の強み、音質に関するレビューです。

勝手にレビュー: ★★★★★(5/5)

もともとCKS50TWは重低音好きのために発売されている「SOLID BASE」シリーズの一種ですが、低温を強調しすぎて籠った音になってしまっていうということもなく、非常にバランスの良い明瞭な音質になっています。心地よい程度の低温協調と、自由にカスタマイズすることのできるエコライザで臨場感溢れる、迫力満点の音楽を楽しむことができます。

また視覚障害ユーザとして一番気になるVoiceOverとの相性ですが、最高の一言につきます。事項でご説明する低遅延モードをオンにしていると読み上げが遅れることもほぼなく、はっきりと、内蔵スピーカーと同じように聞こえますよ。


機能別レビュー

最後に、ノイキャンや外部音取り込みモードなど、各種機能についてのレビューです。重視している機能は人それぞれかと思いますので、各機能別に評価したいと思います。

ノイズキャンセリング

勝手に評価: ★★★☆☆(3/5)

電車内など騒がしい場所でイヤホンを使う人にとって大事なノイズキャンセリング機能については、残念ながら平均的なレベルです。

空調うの音や電車の走行音などは十分に抑えてくれますが、やや高めの雑音などはそのまま聞こえてしまいます。特に近年ではノイズキャンセリングに特化したイヤホンも発売されていますので、あまり期待しない方が良いかもしれません。


外部音取り込みモード

勝手に評価: ★★★★★(5/5)

ノイキャンと比べて、外部音取り込みモードの性能は最高級だと思います。CKS50TWには適用中永続的に外部の音を取り込んでくれる「ヒアスルー機能」と一時的に人の声を聞き取りたい時に使える「クイックヒアスルー機能」の2種類の外部音取り込みモードが搭載されていますが、どちらもエアコンの音や遠くの話し声まではっきりと聞こえるほどの高性能です。

LUCA自身はノイキャンよりも外部音取り込みモードを重視していて、何より両耳にしていても電車内のアナウンスや周囲の人の話し声が聞こえるのが便利です。


低遅延モード

勝手に評価: ★★★★☆(4/5)

デフォルトでは専用アプリからしか切り替えられない低遅延モードですが、キーアサインで物理ボタンのどちらかに設定すれば、スマートホン以外のデバイスでも利用できるようになります。

前回の記事でご紹介した、aptX LL対応のトランスミッターと接続してPCトーカー・NVDAを操作してみた感じ、ほぼ気にならない程度の遅延になっていました。通常の文字入力・スクリーンリーダー使用では殆ど感じられない程度の遅延にはなりますが、やはり前回ご紹介した、低遅延モードに特化したBlack Shark Lucifer T1と比べると少しずれがあるようにも感じます。


マルチポイント

CKS50TWの最大の特徴の一つとして、マルチポイント接続に対応しているということが挙げられます。LUCA自身イヤホンのプロという訳ではないので詳しいことは説明できませんが、簡単に言うと「マルチポイント」とは2台のデバイスに同時に接続できるという機能です。同じような機能に「マルチペアリング」というものがありますが、こちらは単純に複数台とのペアリング情報を保存できるというだけで、接続デバイスを切り替えるには態々ペアリングを解除して接続しなおさなければなりませんでした。それに対してマルチポイント接続では同時に複数台のデバイスと接続して、サウンドが再生されたデバイスと自動的に接続してくれるので、パソコンで作業しながらスマートホンで調べものをしたいと言う時には非常に便利な機能です。

勝手に評価: ★★★★★(5/5)

マルチポイント接続の性能ですが、動作が遅くなることもなく、コーデックの異なるPCとiPhoneの間でも非常に自然に切り替わっているような感じがします。予想ではもう少し雑音や遅延があるかと思っていたのですが、凄くスムーズに接続してくれるので仕事でデバイスを切り替えたい時にも楽です。

一点だけ使いづらいところとして、Bluetoothの接続順によってスマートホン側の音声が聞こえなくなってしまうという現象が見られます。マルチポイント接続とVoiceOverの相性がいまいちなのか、「イヤホンの電源を入れる」→「iPhoneと接続」→「PCと接続」という流れでは上手く接続されるものの、「イヤホンの電源を入れる」→「PCと接続する」→「iPhoneと接続する」という順番で繋いでしまうと、iPhoneの音が全く届かなくなってしまうようです。とは言っても一度接続してしまえば途中で聞こえづらくなってしまうというようなこともなく、快適にマルチポイント接続ができるのでPC・スマホを同時に利用したい方にはお勧めです。

※マルチポイント接続をしているからといって両方のデバイスの音声が同時に聞こえるという訳ではなく、先に流れているデバイスの音が止み、2台目のデバイスから音が流れ始めると接続先が切り替わるという仕組みです。



まとめ

今回はLUCAが新しく購入した高性能イヤホン、「オーディオテクニカ ATH-CKS50TW」をご紹介しました。ノイズキャンセリング機能が平均レベルという以外は本当に高音質・高性能で、コスパも比較的良いので非常にお勧めです。

これまでにLUCAが購入してきた中でも最高の イヤホンで、総評は勿論☆5つですね。VoiceOver・スクリーンリーダーとの相性も良いので、Bluetoothイヤホンを探している視覚障碍者の方はぜひ使ってみてください。


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