新しくノートパソコンを買う時のチェックポイント & 世界最軽量PC「LIFEBOOK WU-X/E3」のご紹介


Twitterアカウントの一時休止、パソコンの故障のため1カ月以上行進できずにいたLuxcess Techですが、この度パソコンを買い替えたため久しぶりに記事をアップしてみます。内容は正にLUCAがこの数週間考え、悩んできた「新しく買うノートパソコンの選び方」についてで、先日購入したPCのご紹介を兼ねて書いていこうと思います。パソコンの買い替えを検討されている方は、ぜひご参考にどうぞ▽


ノートパソコンのアイコン画像

パソコンを選ぶ際のチェックポイント

それでは早速、パソコンを選ぶ時に注目したい、チェックポイントを3つご紹介します。

※本項の内容には、一部個人的意見が含まれます。またLUCAは全盲なので、ディスプレイ・カメラなど、一部確認・評価できない項目がありますのでご了承ください。


CHECK1: 外観・サイズ・重量

新しくノートパソコンを買う際、何より先に考えるのが外見・サイズ・重量の3点かと思います。全盲のLUCAでも一般的に「ダサい」、「格好悪い」と言われるようなパソコンは買いたくありませんし、必要以上に大きく重いパソコンを抱えて歩きたくはありません。そこで1つ目のチェックポイントとして、この3点についてその特徴・ポイントを列記します。

外見
特徴: 一番の判断材料となることの多い外見ですが、これは勿論個人の好みによって大きく異なります。何が良いと言い切ることはできませんが、ぜひ以下のポイントを参考に、お気に入りのデザインを探してみてください。
ポイント: パソコンのデザインを構成する要素として、一般的に本体色、本体形状(エッジの角度や開き方など)、開いた際のキーボードやトラックパッドの形状の3点
サイズ
特徴: 一般的にノートパソコンのサイズは画面の幅(インチ)で表記されています。1inはセンチメートルに換算すると約2.54cmになりますので、例えば12型の画面サイズは30.48cmになります。ですがこのサイズはあくまで画面の幅を表している長さなので、ご購入の際には以下のポイントを確認するのが良いかと思います。
ポイント: 画面サイズ(インチ)、本体サイズ、本体サイズと画面サイズの差(フレーム、つまり画面周りのスペース)の3点
重量
特徴: 一般的にスペックの高いパソコンは重いことが多いですが、サイズやスペックが同じパソコンでも機種によって重量が異なることはよくあります。用途や性能よって、適切な重量を選択しましょう。
ポイント: 重量(グラム単位、一般的に軽量モデルは800g~1000g前後)、性能と重量の比率

外観・サイズ・重量については以上です。サイズや重量は性能と比例して大きくなりがちですので、用途や必要スペックと比べて使いやすいものを選びましょう。


CHECK2: スペック(ストレージ・CPU・メインメモリ等)

パソコンを選ぶ時、外見的条件の次に判断材料となるのが基本性能、スペックだと思います。2つ目のチェックポイントではストレージやメモリ、CPUなど目に見えない部分のスペックについてご説明します。

ストレージ
特徴: 内蔵ストレージとは所謂保存容量のことで、主にHDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)の2種類が提供されています。また性能により保存容量が決まっており、GB(ギガバイト)やTB(テラバイト)といった単位で表されています。
HDDの特徴: HDDはデータを記憶するプラッタと呼ばれる複数の円盤と、データを読み書きする磁気ヘッドとから構成されています。調書はドライブごとの保存容量が大きいことと容量単価が安価であることで、逆に短所としては衝撃に弱いこと、消費電力が大きいことなどが挙げられます。以前に発売されていたパソコンの多くは、このHDDを積んでいました。
SSDの特徴: 半導体素子メモリを使った保存領域で、HDDに比べて衝撃に強く消費電力が少ない、読み書きが非常に速い、作動音がしない、小さく軽いなどのメリットがあります。短所には保存容量が比較的少ない、単価が高い、故障するとデータの取り出しが難しい等がありますが、近年保存容量が向上していることから殆どの機種で取り入れられています。
ポイント: 用途に応じてストレージを選択する(高速転送を必要とする方はSSD、頻繁に大きなデータを読み書きする方はHDD等)、サイズ・重量に合わせて十分な保存容量を確保する
CPU
特徴: CPUとはセントラル・プロセッシング・ユニットの略で、一般的にパソコンの頭脳となる部分です。ハードウェア・ソフトウェアから受け取るすべての支持を演算・制御する場所なので、性能が高いほど処理速度も早くなります。また、本記事ではプロセッサ・マイクロプロセッサもまとめてCPUと表現します。
CPUの種類と型番: CPUの製造メーカーとして、大手ではIntelとAMDがあります。両者の間に大きな違いはありませんが、メーカーによって得意・不得意があるようです。CPUの型番は一般的に「Intel Core i7-8700K 3.70GHZ」のような形で記載されていますが、このうち「Core」はブランド名、そして「i7」はシリーズ名を表しています。「8700」はプロセッサナンバーと呼ばれ、数字が大きいほど性能が良いといわれています。最後に「K」はCPUのカテゴリのようなもの、「3.70GHZ」は動作周波数、つまり電気をOFFからONにする速度を表しています。
CPUの性能: 性能は主にコアの数、動作周波数、キャッシュの3点で決まります。コアの数が多ければ同時処理がより効率的にでき、動作周波数(クロック周波数)が高ければ1コア内で0から1に切り替える速度、つまり処理速度が早くなります。キャッシュはメインメモリに保存されるデータを一時的に保持するためのmので、この数が多い程メインメモリの負担を減らすことができます。これらの性能は一般的にブランド・シリーズ名によって異なり、例えばIntelでは性能の低いものからCeleron(ネットえつらん・メール当)、Pentium(ネット閲覧・簡単な事務作業)、Core i3(2コア内蔵で仕事での利用も可能)、Core i5(4-コア・6コア内蔵で動画編集にも耐えうる)、Core i7(4コア・6コア・8コア内蔵の高性能モデルでゲームやあにめーしょん所為、表の処理に対応)、Core i9(6-18のコアを内蔵した最上位モデルで高解像度の動画編集やゲーム配信に最適)の6モデルが販売されています。
ポイント: 製造メーカーを選ぶ(一般的にIntelはゲームのように高いクロック数を求められる処理、AMDは動画のエンコード・でコードなどのマルチスレッドが得意)、使用用途に応じた性能・価格のCPUを選ぶ
メインメモリ
特徴: 主記憶装置であるメインメモリとはあらかじめデータを保存し、CPUに渡すためのp場所です。CPUの処理速度が早すぎて補助記憶装置では間に合わないため、メインメモリが代わりにデータを渡していることになります。
ポイント: 容量(般的にGB(ギガバイト)で表記。ストレージとは違い電源オフ時にもデータを保存している訳ではないため、4GB・8GB・16GB・32GBと容量は比較的に少ない。)、チャンネル数(複数のメモリを搭載しているほど転送速度は早くなる。)

スペック(キーボード・ディスプレイ・ポート等)

最後のチェックポイントでは、スペックの中でも目に見える部分、つまりキーボードやスクリーンなどの特徴・ポイントについてご説明します。

※ディスプレイ・解像度当、視覚的スペックについてはLUCA自身、確認することができないので説明を省略します。ご了承ください。

キーボード
特徴: パソコンを操作する上で欠かせないのがキーボードです。特にマウス操作が困難な視覚障碍者にとって、キーボードとはパソコンを使うための唯一のツールになります。そんなキーボードですが、機種によって大きさ・深さ・配列・含まれるキーの種類などに違いがあります。一般的にはパソコンの本体サイズが大きいほどキーは大きく、特殊キー(アプリケーションキー、プリントスクリーンキーなど)が多く搭載されています。また、特に幅の広いキーボードではデスクトップキーボードのようにテンキーが備わっているものもありますので、デスクトップパソコンを使い慣れている方にはお勧めです。
ポイント: 使い慣れた配列(日本語・英語配列によってキーの位置が違う)、お好みのキーピッチ(キーの横幅とキー同士の間隔を合わせた長さ)とキーストローク(キーを押下した時の深さ)、特殊キーの数、特殊昨日(マウス操作昨日など)
ポート数
特徴: ポートとは主に外部機器・メモリを接続するための端子のことでBluetoothなど無線接続の規格まで含みますが、本記事ではパソコン本体の左右面に搭載された物理的な端子のことをポートと呼称します。最近ではパソコンの薄型化に伴いポート数が減少している傾向にありますが、直接接続できる機器が多ければ多いほど使いやすいのは確かです。日常的にどの程度の機器・メモリを同時に接続しているかによって、使いやすいポート数は変わってくるかと思います。
ポイント: ポートの種類(USB Type-A・C、HDMI、LAN、イヤホンジャックなど)、ポート数(各ポート別の個数)

2. 世界最軽量パソコン「LIFEBOOK WU-X/E3」のご紹介

ノートパソコンを選ぶ際のチェックポイントをご説明したところで、この度LUCAが購入したパソコンをご紹介したいと思います。ここから先はLUCAの自己満足なので、ご興味のない方は前項のみご覧ください。

公式ストア: 富士通 WEB-MART


選んだ理由

これまでに使っていたパソコンはLenovo製のThinkPad X6で、ストレージはSSD 512GB、メインメモリは16GBでした。そんなThinkPadを購入してから2年と少し、落下・衝撃など思いつく要因もなく、液晶が割れてしまいました。加えて、因果関係があるかはわかりませんが、同時期からスクリーンリーダーの音声が途切れるようになってしまいました。修理しようと思うと本体を買い直すほどの代金になるとのことで、代わりにより性能の良い機種に買い換えてしまおうという流れになった訳です。

故障する以前から、16GBのメモリでは複数のスクリーンリーダー(PCトーカー10・Jaws2020・NVDA)を使い分けるには少し心許ないように感じていました。そのため、新しく購入する機種は必ずメインメモリ32GB以上のものにしようと決めていました。そして毎週パソコンのレッスンに通っているため、重量は軽ければ軽いほど望ましい...この条件に合致するパソコンとなると候補は少なく、最後に残ったのが4月に発売されたばかりの「Microsoft Surface Laptop 4」とこの「Fujitsu LIFEBOOK WU-X/E3」でした。

最後まで悩んだ末、選んだのがWU-X/E3...決めてはポートの多さと世界最軽量という謳い文句でした。13型以上のパソコンの中では最軽量で、重量はなんとたったの634gです。スペックもSSD2TBのストレージ、32GBのメインメモリ、Intel Core i7を積んでおり、同価格帯のノートパソコンの中では最高性能です。15mmという薄いボディながらUSB Type-C×2、USB Type-A×2、HDMI、LAN、SD-Card、セキュリティロック、イヤホンジャックとポート数が非常に多いのも魅力で、どんな用途にも耐えうる性能だと思い購入しました。

以下、LIFEBOOK WU-X/E3の画像です。本体表面はざらついたマットブラックで、メタリックなロゴがおしゃれです。

閉じた時の写真 開いた時の写真

長所

上記の通り、この機種の最大の魅力がその軽さとポートの多さです。またキーボードやトラックパッドのボタンはほどよい大きさ・深さで、うち後耐えがあります。

前項でご説明した通り普段から3種類のスクリーンリーダーを併用しているLUCAですが、WU-X/E3ではタイムラグやフリーズが殆どありません。メインメモリ・ストレージの容量が非常に多いため、安心して使い続けられます。


短所

世界最軽量・高スペック・打ちやすいキーボードと良い面ばかりをご紹介しましたが、やはりこれほど軽く薄い本体に高性能の部品ばかりを詰め込むことはできなかったようで、スピーカーとバッテリーに関しては性能が悪いと言わざるを得ません。

商品ページには1度の充電で11時間連続使用できると記載されていますが、本記事を執筆している際には3時間程度の作業でバッテリー切れとなってしまいました。またスピーカーはスクリーンリーダーを利用していると音割れが目立ち、軽すぎるために本体を押さえていないと音が共鳴して聞こえにくくなってしまいます。

このように欠点も少なくはないLIFEBOOK WU-X/E3ですが、やはりメリットの法が圧倒的に多いように感じています。同性能のパソコンの中では非常に安価でコストパフォーマンスが良いので、スペックの高いパソコンを探している方にはお勧めです。


3. まとめ

久しぶりにアップした今回の記事では、パソコン選びのチェックポイントと、実際にLUCAが最近購入した「LIFEBOOK WU-X3」について書いてみました。LUCAはパソコンのプロではありませんし専門知識を持ち合わせている訳ではありませんが、今後パソコンを購入される際に参考にして頂けると幸いです。

*本ページの記載内容に誤りがあれば、メール、TwitterのDMなどでお知らせください。


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