実は意外と優れもの!
~VoiceOverユーザ向け
iPhone純正「メモ」アプリの活用法~


iPhone/iPadユーザであれば誰もが一度は開いたことのある、純正の「メモ」アプリ。実は「メモ」という名前とは裏腹に、Office系アプリ並みに多機能であるということはご存じでしょうか。

今回はメモアプリの実力を最大限に引き出し、機能をフル活用できるようにお勧めの使い方をVoiceOver利用者向けにご紹介していきたいと思います。


木製のテーブルの上に置かれたメモ帳とiPhoneを、隣に座ったサバトラ猫が興味深そうに見ているイラスト。

❤書式設定

■概要

最初にご紹介するのは書式設定の適用方法です。

「メモ」という名前とは裏腹に、実はMicrosoft Office並みの書式設定・レイアウトオプションが用意されている純正のメモアプリ。

これらの書式情報はVoiceOverでももれなく読み上げられるため、アクセシビリティ対応も万全です。

なお、設定できる書式は主に下記の通りです。

タイトル/見出し
・タイトル: 1行目のテキストに自動設定、メモの名前としても使用される
・見出し: 続くテキストを開閉可能
・小見出し
箇条書き
・箇条書きリスト
・ダッシュ付きリスト: 半角ハイフンとスペースを入力することでも設定可能
・番号付きリスト: 半角数字に続けて半角ピリオド・スペースを入力することでも設定可能
その他
・レイアウト変更: インデント、アウントデント、等幅など
・書体変更: 太字、斜体、下線、協調表示など
・ブロック引用

■使い方


🧡表の挿入・変換

■概要

前述した書式設定と同様、VoiceOverと相性の良い表の挿入・変換も容易に行えます

なおVoiceOver環境では表を選択するとメモとキーボードの間に表内部が表示され、ローターを「表」に合わせることで簡単にセル間を移動できるようになっています。

■使い方

1. 表の挿入・編集
(1) 表を挿入したい位置にカーソルを置き、ツールバーから「表」を選択
(2) デフォルトでは2行2列の表が作成されるため、必要に応じて列・行ハンドルからセルを追加する
※VoiceOverでは表を選択・展開後、セル上で上下スワイプし「列/行を追加」を選択
(3) セルを選択し値を入力する
2. テキストから表への変換
(1) タブで列、改行で行を区切ったテキストを用意し、範囲選択する
※例:
No.	商品名	価格
1	ノート	110...
(2) ツールバーから「表」を選択
(3)VoiceOver環境では表を選択・展開し内部を確認する

なおiPhoneのソフトウェアキーボードからタブを入力したい場合には、こちらのリンクからタブ記号をコピーし、ユーザ辞書に登録すると便利です。

※表を選択した状態でツールバーの「表アクション」を選択すると、逆にテキストへ変換することもできます。


💛チェックリストの作成

■概要

実はToDoリストとしても使えるメモアプリ。

下記の手順に沿って「チェックリスト」を設定すると、実際にチェックボックスを選択して実行済み・購入済みの項目などをチェックアウトしていくことができるんです。

なおVoiceOver環境でも「未実行」や「完了」と明確に区別して読み上げてくれる他、チェック/アンチェックの動作も問題なくダブルタップで行えるようになっています。

■使い方


💚マークダウンとして書き出し

■概要

iOS 26以降では作成したメモをマークダウン形式で書き出すことができます。

マークダウンに変換されたメモではこれまでにご紹介してきた書式や表、チェックリストも反映され、また#Typeなどの専用アプリへ共有することでより確認しやすいプレビュー画面で閲覧することも可能となります。

なおマークダウンについて詳しく知らないという方は、下記の過去記事をご覧いただければ幸いです。

■使い方


🩵パスコード・Touch/FaceIDによる保護

■概要

パスワードやクレジットカード情報等、大事なメモについてはパスコードやTouch/FaceIDでロックをかけることができるようになっています。

特に友人と端末を共有する場合などには便利な機能ではないでしょうか。

■使い方


💙メモの整理術

■概要

デフォルトでは新しい順に自動で並ぶようになっているメモですが、以前に保存したものが見つからなくなってしまったという経験をされたことはないでしょうか。

メモアプリでは下記の通りメモを整理整頓できる方法が複数用意されているので、いつでも大事な情報が見つけやすいようにしておきましょう。

■使い方

1. メモのピン止め
(1) 一覧画面で位置を固定したいメモを右にスワイプまたは長押し(VoiceOverでは上下スワイプで代用可)して「メモをピン止め」を選択
(2) 対象のメモがフォルダ内最上部にピン止めされる
2. タグによる分類
(1) メモを編集し、タイトルまたは本文内の任意の場所に、半角シャープ「#」に続けてタグ名を入力
※例: #パスワード
(2) 複数のメモにまとめてタグを設定したい場合には一覧画面右上の「フォルダアクション」ボタンから「メモを選択」を選び対象のメモを全てチェックした後、画面下部の「タグ」を選択
(3) メモのフォルダ一覧画面を開くと、フォルダ下方の「タグ」欄にタグ付けしたメモの分類が表示される
※パスコードでロックしたメモにはタグを設定できず、またタグをつけたメモにロックを書けることもできないのでご注意ください。
3. フォルダ/スマートフォルダの作成
(1) メモのフォルダ一覧画面で「新規フォルダ」ボタンを選択
(2) 通常のフォルダであればフォルダ名を入力後「完了」を選択
(3) スマートフォルダであれば「スマートフォルダに変換」を選択後、自動整理されるタグや条件を設定する
※例: 「すべて」を「いずれか」に変更し、タグ名とピン止めを選択すると指定したタグの設定されたものとピン止めされているものが全て自動追加される

💜計算の実行

■概要

iOS 18以降のメモアプリでは、計算機アプリを開くことなく、メモ内で簡単に計算を行えるようになっています。

単純な計算であれば容易に実行できるため、家計簿の作成・管理等にお勧めです。

■使い方

※なお画面右上の「…」ボタン(VoiceOverでは「さらに表示」と読み上げられます)から計算結果の表示方法を提案・自動挿入・オフの中から選べるようになっています。


🤎書類の取り込み・OCR

■概要

続いてご紹介するのは添付オプションの1つ、「スキャン」機能です。

iPhoneのメモアプリには「テキストをスキャン」と「書類をスキャン」の2種類の文書取り込みモードがあり、前者では認識した文字をそのままテキストとして、後者ではOCR処理済みPDFとして挿入されます。

テキストのスキャンであれば勿論VoiceOverでも読み上げられますし、書類のスキャンでも挿入後のPDFを選択し他アプリへ書き出すことでテキスト部分を認識させることができるため、活用方法は色々とありそうです。

■使い方

1. テキストをスキャン
(1) メモ編集画面でツールバー内の「添付ファイル」ボタンを選択し、展開された項目の中から「テキストをスキャン」を選択
(2) カメラを読み込みたいテキストへ向け、認識されるまで待機する
(3) 長いテキストであればゆっくりとカメラを動かし、テキスト全てを読み込めたところで「入力」ボタンを選択
2. 書類をスキャン
(1) メモ編集画面でツールバー内の「添付ファイル」ボタンを選択し、展開された項目の中から「書類をスキャン」を選択
(2) カメラを読み込みたい書類へ向け、読み上げられる指示に従ってカメラの位置を調整
(3) 枠内に正しく書類が治まったところで自動的に撮影が行われ、次の書類の取り込みに移行する
(4) 書類のスキャンが終了したら画面右上の「完了」を選択

「テキストをスキャン」は全盲ユーザにとっては少し難易度が高めかと思いますので、上手く読み取れない方は「書類をスキャン」を利用した後で添付ファイルを別アプリでテキスト化する方法でお試しください。

また「書類をスキャン」から添付したPDFに含まれるテキストは「メモを検索」機能から通常のテキストと同様に検索・表示することも可能です。


🩶メモの共同編集

■概要

純正アプリで作成したメモはテキストとして送信するだけでなく、家族・友人と共同編集することも可能です。

Office系アプリやPagesなどと同様に複数人で編集・保存することができるため、交換日記やアイデアの相互共有等にもお勧めです。

■使い方


🤍まとめ

さて、今回はVoiceOverユーザにも使いやすい、iPhone純正「メモ」アプリの活用方法を取り上げてみましたが、いかがだったでしょうか。

本来はまだまだご紹介し切れていない機能が多くあるのですが、切りがなくなってしまいそうなので今回は主要なもののみをピックアップしてみました。

実は便利な機能がたくさん詰まっているメモアプリ、ぜひ日々の作業に役立ててあげてください!


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