点字を学びたい視覚障害者ユーザにおすすめ!
~「点字学習」アプリのご紹介~
今やスマートホン・PCさえあれば視覚障害者でも自由に情報を入手・発信できる時代...一昔前とは違い、「点字を読めなければ生活を送ることが困難になる」ということは無くなりましたよね。
とはいえ、やはり点字が読めると便利な場面も多く、「簡単な五十音だけでも読めるようになりたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
実は海外ではそんな点字の学習に適した専用のアプリが多く公開されているのですが、日本の五十音に対応したアプリは非常に少ないのが現状...ただそんな中、偶々日本語の点字学習用に開発されたものを発見することができました。
そこで今回はLUCAが見つけたアプリ、「点字学習」についてご紹介したいと思います。
👩🦯 今回も、ご紹介しているアプリは全てVoiceOverで操作できることを確認した上で掲載しています。
⠼⠁⠀アプリ情報
それでは早速、アプリ情報からどうぞ。
- ○アプリ名
- 点字学習
- ○AppStoreリンク
- ・Lite版(広告あり): 「点字学習Lite」をダウンロード
- ・有料版(広告なし): 「点字学習」をダウンロード
- ○価格
- ・Lite版: 無料
- ・有料版: ¥300
- ○開発者
- Takuya Kawakami
- ○ソフトウェア要件
- ・Lite版: iOS 11.0以降
- ・有料版: iOS 15.6以降
- ○最終更新日
- ・Lite版: 2023/12/12
- ・有料版: 2025/06/21
- ○概要
- ・1つずつ点の位置を確認しながら五十音、数字、特殊音の点字を学ぶことができる
- ・コントラスト設定、組み込み型の合成音声など弱視/全盲ユーザ向けのアクセシビリティ機能に対応
- ・遊びながら復習できるクイズ機能を搭載
基本情報については以上です。
なお管理人のLUCAはこれまで知らなかったアプリなのですが、12年以上前から提供されているロングセラー商品のようです。
またLite版・有料版の違いはバナー広告表示の有無のみです。
⠼⠃⠀アプリの使い方
それでは本題、アプリの使い方について簡単にご説明します。
⠰⠠⠁⠀点字学習モード
アプリの初回起動時には、デフォルトで五十音を順に確認できる学習モードが開きます。
このモードでは画面上部にかな・数字等の活字が、画面下半分に該当する点字が表示されます。
点字表示はVoiceOverでは確認することができないものの、2マスの点字を構成する各6つずつの点を選択することで、それぞれの位置について点の有無を読み上げさせることができます。
※補足: 点字を構成する点は左上から下へ1・2・3、右上から下へ4・5・6という順番で振られています。点字学習の画面上にはこの点字が2マス描かれているため、読み上げは「左1」〜「左6」、「右1」〜「右6」という形になります。
例えば「い」(⠃)であれば「右1」と「右2」を押した時のみ「あり」、その他の箇所を押した時には「なし」と読み上げ、「しゃ」(⠈⠱)であれば「左4」、「右1」、「右5」、及び「右6」を押したときに「あり」と読み上げます。
なお、前/次の五十音・数字に切り替える時には画面下部の「前」/「次」ボタンを選択します。
⠰⠠⠃⠀クイズモード
点字表示部右下にある「問題」ボタンを選択することで、活字を非表示にした、クイズモードに移行することができます。
クイズはランダムに出題され、点字表示/読み上げのみが明かされた状態になります。
答えを入力・判定する機能は用意されていませんが、「問題」の左隣にある「答え」ボタンや画面下部の「話す」ボタンで正解を確認できるようになっているため、暗記カードのような使い方ができます。
⠰⠠⠉⠀コントラスト設定
画面最上部に並んでいる「前面色」と「背景色」ボタンを使うことで、画面のコントラストを比較的自由に調節することができます。
それぞれボタンを押す度に文字色や背景色が切り替わっていくため、一番見やすい組み合わせで止めるようにしましょう。
⠼⠉⠀良い点・惜しい点
最後に、実際にLUCAが試してみて感じた、「点字学習」の良い点・惜しい点をまとめていきたいと思います。
⠰⠠⠁⠀良い点
- 1. 全盲ユーザにも利用可能
- このアプリの最大の長所は、やはり全盲ユーザ向けの配慮が多く組み込まれている点です。
- 点字入門アプリや一覧表アプリの多くは点訳ボランティア向けに作成されているため視覚障害者向けの機能が殆ど対応していないことが多いのですが、点字学習ではVoiceOverにしっかり対応してくれている他、独自の読み上げ機能まで組み込まれていてアクセシビリティは極めて高いと言えるでしょう。
- 2. 弱視ユーザ向けの表示設定も充実
- 前項でご説明した通り文字色・背景色を調節することができるため、弱視・色弱のユーザにとっても使いやすい設計となっています。
- 3. クイズモードで覚えた点字の復習もしやすい
- シンプルながらも、覚えた点字を復習できるクイズモードが利用できるのも便利なポイントです。
- 一度学んだ点字は忘れてしまわないよう、クイズでしっかりと復習しておきましょう。
⠰⠠⠃⠀惜しい点
- 1. 組み込み音声以外に点の位置確認を行う手段がない
- 一番惜しいポイントは、点字を構成する各マスに点が入っているか否かを確認する方法が、組み込みの合成音声以外にないという点です。 dd>
- 現状では消音モード有効時に点の位置を確認する手段が無くなってしまうため、例えば現在はどのマスでも再生される振動パターンが「あり」の時にしか出力されないようにする、VoiceOverで点の有無まで読み上げられるようにする等の工夫があるとより使いやすくなるのではないかと思います。
- 2. 五十音/数字を自由に選択できない
- 現状では「前」・「次」のボタン以外で五十音・数字間を移動する手段がなく、例えば「あ」の点字を確認した後に「そ」を表示させようと思うと、「次」を14回も押さなくてはなりません。
- もし活字表示欄を選択して一覧表等から自由に確認したい点字を自由に選べるようになっていたら使いやすいはずなので、少し残念に感じてしまいます。
- 3. クイズモードで正解判定機能がない
- 先に記した2点ほどではないものの、クイズモードに答えを入力し正解判定できるような機能が搭載されていないところも個人的には少し惜しく感じられてしまいます。
- 必要性の高い機能ではないとしても、やはり回答を入力し、正解した時には効果音が再生される...というような遊び心のある設計だと、より楽しく点字を学ぶことができるのではないでしょうか。
⠼⠙⠀まとめ
さて、今回の記事では全盲ユーザでも使える貴重な点字の入門アプリ、「点字学習」についてご紹介しました。
前述した通り一長一短はありますが、弱視・全盲ユーザ共にとても使いやすいように設計されており、またクイズを通して効率的に点字の形を覚えていけるような工夫もされています。
「点字を読めるようになりたい」、「点字を習ってみたい」と考えている方は、ぜひ入門編として「点字学習」アプリを取り入れてみてはいかがでしょうか。