話題の分散型SNS「Bluesky」の
ユーザビリティ・アクセシビリティについてご紹介!


最近Twitterの乗り換え先として注目を集めている分散型SNSの「Bluesky」(ブルースカイ)をご存じでしょうか。

2023年7月現在ベータテスト中のこのサービスですが、LUCAも先日運よく招待コードを入手・登録することができたので、現状のユーザビリティ・アクセシビリティを中心にご紹介していきたいと思います。

🐦本記事ではベータテスト中のサービスについてレビューしているため、一部VoiceOver・TalkBackに非対応の機能が含まれる可能性があります。また、使用感などについてはiOS版アプリを基準としています。ご了承ください。


うっすらと雲のような模様が入った青い鳥のイラスト。くちばしでクローバーを咥えながら飛んでいます。

Bluesky・分散型SNSとは

アプリ本体の使い勝手についてご紹介する前に、まずは「Bluesky」の概要と、そもそも「分散型SNS」が何なのかについて、簡単に解説したいと思います。

既に基礎知識をお持ちの方は、次項以降の内容をご覧ください。

アプリ情報

Bluesky Socialのアプリアイコン

Bluesky Social
(Bluesky PBLLC)

ダウンロードリンク:
AppStore / Playストア
価格:
無料(記事執筆時
アプリアイコン
引用: Apple AppStore 「Bluesky Social」

「Bluesky」(ブルースカイ)とはTwitterの元CEO、ジャック・ドーシー氏が発案・出資した分散型SNSのことで、2023年7月現在はベータテスト中となっています。

有料サービスの展開・旧認証バッジの廃止・APIの有料化・ツイートの読み込み制限などイーロン・マスク氏の矛盾した施策の数々を受けてTwitterを離れて代替サービスを模索するユーザが急増している中、初期のTwitterと酷似したUIを取り入れながら新型のプロトコルに基づいた分散型SNSであるBlueskyは一気に注目を集めています。

そもそも「分散型SNS」とはどのような仕組みなのかというと、ユーザ自身が話題やユーザに応じた「インスタンスサーバ」を選び所属することができる、文字通り「分散型」のシステムです。TwitterやFacebookなど従来の中央集権型SNSではユーザ全員が1つのサービスサーバに集められることで管理しやすくなる代わりに、管理者の決定事項がユーザ全員に強制的に適用されてしまうという弱点があります。

分散型にも管理がしづらいといった弱点はあるのですが、Blueskyではサーバ間の連携を可能とする「AT Protocol」という新型のオープンソースプロトコルを取り入れることで、これらのデメリットをカバーしている点が特徴です。つまり、サーバを分散させることでTwitterの弱点を克服しつつインスタンスサーバごとに適度な管理・連携を行うことで、より自由で公平なサービスを実現しようとしているのが、今回ご紹介しているBlueskyの目標なんです。


Blueskyの登録方法

前項でご説明した通りTwitterの代替サービスとして期待されているBlueskyですが、現在はベータテスト中のため、残念ながら誰でも自由に登録できるという訳ではありません。LUCAは先日偶々Twitterでフォローしているアプリ開発者さんから譲っていただくことができたのですが、下記いずれかの方法で招待コードを入手する必要があります。

方法1: 公式のウェイトリストに登録する
上記アプリのトップ画面もしくは公式サイトの「Sign up for the Bluesky private beta」から訪台コードのウェイトリストに登録することができます(かなりの時間を要します)。
方法2: ベータテスターから譲ってもらう/購入する
ベータテストの参加者には2週間おきに新しい招待コードが発行されるため、直接譲ってもらう/売ってもらうことでも登録することができます。
※ただし海外の通販サイトでは偽物・使用済みのコードが高額で販売されていることが多いので、購入の際は自己責任でお願いします。
方法3: 直接Blueskyの開発者にDMを送ってリクエストする
中には直接開発者にDMを送って招待コードを貰ったという方もいるようです。少し勇気が要る方法ですが、すぐに登録したいという方は試してみてもよいかもしれません。

なおLUCAも2週間後から招待コードが発行されるようになるはずなので、その際には希望者にお譲りしたいと思っています。気になる方はトップページのコメント欄やTwitterのDMなどでご連絡ください。


現状のユーザビリティ・アクセシビリティについて

さて、前段が少し長くなってしまいましたが、ここからはユーザビリティ・アクセシビリティを中心に実際の使用感をお伝えします。なお、本項にはLUCAの個人的な感想・見解が多分に含まれているかと思いますが、ご容赦ください。

ユーザビリティ

BlueskyのUIは最初期のTwitterと酷似しているので、当時からTwitterを利用されていた方にとってはなじみ深いのではないかと思います。また現在のTwitterのようなスペース・コミュニティ・プロモーション・ハッシュタグといった複雑な機能が未搭載なので、SNS初心者にも使いやすい画面になっています。

アプリのUIは主にタブバーから切り替えられる「Home」(ホーム)・「Search」(検索)・「Feeds」(タイムライン)・「Notifications」(通知)・「Profile」(プロフィール)の5つの画面と左上にある「Menu」ボタンから展開できるメニュー画面から構成されていて、基本的にはそれぞれ名前の通りの機能が割り当てられています。

Twitterとの違いは自由に好みのフィード(個別のタイムラインのようなもの)を「Feeds」タブに追加していける点で、「猫の画像だけを集めたもの」や「日本語アカウントのみ登録しているもの」など好みや対象ユーザに応じて自由に選べるようになっています。

ボタン・タブ・メニューなど操作を受け取る要素も非常にわかりやすく、独自のフィード機能や設定関連の項目も容易に確認・変更することができました。コンテンツの内容についてはタブを切り替える度に手動で更新する必要はあるものの、それほどストレスになることもありません。

※なお、BlueskyではTwitterでいうところのツイートを「Post」、リツイートを「Repost」、いいねを「Like」と表現していますが、それぞれの機能はTwitterとほぼ同じです。

唯一見づらく感じたのは「Notifications」タブの中身で、一まとめになっている新規フォロワー通知などを展開した際の表示などが少しわかりにくいかな、という印象です。ただこの辺りの表記は好みの問題かと思うので、基本的な英語さえ解ればユーザビリティ上の問題はなさそうです。

Bluesky初期設定終了後に撮った、LUCAのプロフィールページのスクリーンショット。ユーザ名・ハンドルネーム、ドメイン、ふぉろーかず、フォロワー数、ポスト数、自己紹介などが確認できます。

アクセシビリティ

ユーザビリティについては非常に使いやすいBlueskyですが、アクセシビリティの観点から見るとまだまだ改善の余地ありといった印象です。

まず代替テキストやボタン・タブ・リンクなどのラベルはほぼ設定されていて、VoiceOverにより読み上げられない箇所はあまりありません。ユーザのカバー画像や通知画面に表示されるユーザのリンクなど一部ラベルの設定されていない要素もありますが、前後のコンテキスト(文脈)から予測できるため問題にはならないでしょう。

一方フォーカスの当たらない要素やフリックジェスチャーによりアクセスできない要素は多数あり、特にホーム・フィード内に表示されるPostについては「Reply」・「Like」・「Repost」の3つのアクションしか実行できない状況になっています。

例えばPostしたユーザのプロフィールを閲覧したい場合や「その他」メニューから翻訳・コピー・共有・ミュート・報告などのオプションを選択したい場合には一度画面認識機能を有効化し、該当の画像・ボタンを探り当てなければならず、とてもアクセシビリティが確保できていると言える状況ではありません。


まとめ

...ということで、今回の記事では今話題の分散型SNS「Bluesky」の概要・ユーザビリティ・アクセシビリティなどについてご紹介しました。

まだまだVoiceOverでは使いづらいBlueskyですが、マイノリティの意見を受け入れてもらうためにも、ぜひ視覚障害者ユーザの人口を増やしていきたいと考えています。LUCAにも2週間後から招待コードが届くかと思いますので、Blueskyを使ってみたいという方はぜひご連絡ください。


*本ページの記載内容に誤りがあれば、メール、TwitterのDMなどでお知らせください。


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