Titan再設定用の備忘録に
~物理キーボード付スマートホンとTalkBackユーザ向けのおすすめ設定をご紹介!~


実はサブ機として使用していた物理キーボード付スマートホン「Titan Pocket」が故障してしまったばかりのLUCA。できれば数カ月後には後継ぎ機のTitan Slimを買いなおしたいと考えているので、今回の記事ではそれまでに便利な使い方について忘れてしまわないよう、備忘録を兼ねて、発売中の物理キーボード付スマートホンやお勧めの設定・アプリなどについてご紹介したいと思います。

SNS投稿・メール送信などの際に非常に便利なのは勿論、サードパーティ製のアプリと組み合わせるとキー1つで様々なアプリ・ショートカットを呼び出すことができたり、TalkBackのショートカットキーを設定すると画面に触れることなく全てのタッチジェスチャーを代替することができたりと、何かと操作・作業を補助してくれる優れものなので、ぜひ機種変更の際にご参考にしてみてください。

🤖今回の記事で掲載しているアプリ・ツールは全てTalkBackに対応していることを確認していますが、ご紹介している機種独自の設定についてはアクセシビリティに対応していない可能性があります。ご了承ください。

※2023/8/12更新: 結局Titanシリーズが手元にないのが不便すぎて、跡継ぎモデルの「Titan Slim」を購入してしまいました。開封レビューについてはこちらの記事からご覧ください。
また、本記事の内容を一部訂正しています。


小さめの、白いキーボードのイラスト

物理キーボード付スマートホンのご紹介

それでは早速、現在販売されている物理キーボード付スマートホンの機種についてご紹介します。なお、LUCAは「Titan Pocket」以外の機種を使ったことがないので、基本的にはAmazonの商品説明を参考にしているものが多いかと思いますが、ご容赦ください。

Unihertz Titan Pocket
商品リンク: Amazonで見る
販売価格(Amazon): ¥39,999
OS: Android 11.0
発売時期: 2021年
特徴: LUCAが使っていた機種で、厚み・重さがややきになるものの、物理キー1つ1つが適度に傾いていて、非常に入力しやすいのが特徴です。また、側面には様々なアクションを登録できるショートカットボタンが搭載されています。
Unihertz Titan Slim
商品リンク: Amazonで見る
販売価格(Amazon): ¥41,999
OS: Android 11.0
発売時期: 2022年
特徴: Titan Pocketの跡継ぎ機です。スペックはほぼ違いありませんが、厚み・重量がやや抑えられている他、Titan Pocketよりも見やすい4.2型ディスプレイを搭載している点が特徴です。
F(x)tec Pro1X
商品リンク: イオシスで見る
販売価格(イオシス中古品): ¥40,000~¥45,000
OS: Android 11.0
発売時期: 2020年
特徴: クラウドファンディングでのみ発売されていた、大型5.99型スマートホンです。Titanなど現在発売されている機種と違い、キーボードがスライド式になっているのが特徴的です。
Cosmo Communicator(10-101-JPN-J)
商品リンク: Amazonで見る
販売価格(Amazon): ¥67,800
OS: Android 9.0
発売時期: 2019年
特徴: やや古い機種ではありますが、まるでパソコンのように、両手でタイプできる物理キーと見やすい6型ディスプレイが特徴です。
AstroSlide
商品リンク: Makuakeのプロジェクトページを見る
販売価格: 不明(人気があり中古スマートホンもすぐに売り切れてしまうため)
OS: Android(バージョン不明)
発売時期: 2022年
特徴: Cosmo Communicatorと同じメーカーにより開発された、新型の物理キーボード付スマートホンです。特徴は5G対応とスライド式キーボードの2点で、中古ショップでも売り切れが続出しています。

故障したTitan Pocketの写真。上半分がディスプレイ、下半分がqwerty式の物理キーボードになっています。

おすすめの物理キーボード付スマートホンについては以上です。最近はあまり売られていないこともあり、通常通りAmazonで購入できるのはUnihertzの2機種だけという状況になっています。


お勧めのキーボード・TalkBack設定

続いてはTalkBackユーザ向けに、前項でご紹介したような物理キーボード付スマートホンを使うときのお勧め設定についてご説明していきます。なお、通常のスマートホンに外付けキーボードを接続して利用される方にとってはあまり意味のない設定ばかりなので、ご了承ください。

TalkBackの設定

LUCAの利用していたTitan Pocketを含め、物理キーボード付スマートホンの多くにはカーソルキー、いわゆる矢印キーというものが付属していません。ただ、キーボードでTalkBackを有効化したスマートホンを操作する場合には、やはりカーソルを移動できないと非常に不便ですよね。

そんなときには下記の手順に沿って設定することで、TalkBackのショートカットキーを割り当ててカーソルキーの代わりに好きなキーを使うことができるようになるんです。

    設定手順:
  1. 「設定」アプリを開き、「ユーザー補助」→「TalkBack」→「設定」の順に進んでください(機種・OSバージョンにより表示内容が異なる可能性があります)。
  2. 「詳細設定」→「キーボードショートカット」へ進み、「キーマップを選択」欄が「デフォルトキーマップ」に、「修飾キーを選択」欄が「Alt」に設定されていることを確認してください。
  3. 設定画面下方にショートカットキーを割り当てられる操作が一覧表示されるので、設定したい項目を選択します。
    カーソルキーを設定したい場合には、最低でも「移動操作」内の「次の項目に移動」・「前の項目に移動」・「上の項目に移動」・「下の項目に移動」の4箇所を選ぶ必要があります。
  4. 各操作を選択した後には、実際に登録したいキーの組み合わせを入力していきます。
    「修飾キー」で「Alt」を選択しているので、Altキーといずれかのキーの組み合わせを押下してください。

なお、参考までにLUCAが設定しているショートカットの一覧をいかにまとめました。

操作ショートカットキー
前の項目に移動Alt + b
次の項目に移動Alt + m
上の項目に移動Alt + k
下の項目に移動Alt + n
最初の項目に移動Alt + j
最後の項目に移動Alt + l
クリックAlt + Enter
押し続けるAlt + Space
前に戻るAlt + Backspace

※Titan PocketのキーボードではAltキーとアルファベットキーの組み合わせで数字・記号を入力できるようになっているのですが、上記のキーにはそれほど重要な記号が割り当てられていなかったので、TalkBackの設定で上書きました。
なお、Titanシリーズで上記の設定を行う場合、下記の「Shift・Altキーの入れ替え」を合わせて設定することをお勧めします。

スマートアシストの設定

Androidスマートホンにはメーカー・機種によって、操作を補助してくれる便利な「スマートアシスト」という設定が用意されている場合があります。物理キーボード付スマートホンでは特に、キーボードに関する様々なオプションが提供されているかと思います。
なおスマートアシスト設定は期首によって異なるため、本記事ではLUCAが実際に使ったことのある、Unihertz Titanシリーズに限定して便利な設定をご紹介したいと思います。他の期首をご購入される場合は、事前に提供されている設定項目について調べてみても良いかもしれません。

Shift・Altキーの入れ替え
概要: Titanシリーズでは、本来キーボードの左上にあるShiftキーと、右上にあるAltキーの位置を入れ替えることができます。特に先ほどご紹介したようにキーボードの右半分にショートカットキーを設定している場合などには「左手でAltキーを抑えながら右手でカーソルを移動する」というように、楽にTalkBackの操作を行うことができます。
設定方法: 「設定」アプリを開き、「スマートアシスト」→「更なる設定」へ進み、「Altキーshiftキー交換」を選択します。
※Titanシリーズではキーボードの左半分に数字キーなど重要なキーが集中しているので、左利きの方でも本記事でご紹介している設定に合わせた方が操作しやすいかと思います。
スクロールアシスト
概要: 物理キーボード上で指を滑らせるだけで画面をスクロールさせられるようになります。TalkBackジェスチャーの「2本指スワイプ」と比べても片手で操作できるようになるので、非常に便利な機能です。
設定方法: 「設定」アプリを開き、「スマートアシスト」→「スクロールアシスト」へ進みます。その後、「スクロールアシスト」を選択してください。
ホームボタン設定
概要: Titanシリーズでは物理キーボードの最上烈に指紋センサーが搭載されているのですが、このセンサーをホームボタンとして利用するかどうか、また利用時にはシングルタップとダブルタップのどちらに反応するようにするかなどを設定することができます。
設定方法: 「設定」アプリを開き、「スマートアシスト」→「更なる設定」に進んでください。その後、「ホームキー機能」を選択し、任意の機能を選択してください。
日本語がややおかしいですが、「操作なし」は「ホームボタンとして使わない」、「デスクトップに戻る」は「シングルタップで反応させる」、「ロック画面をダブルタップします」は「ダブルタップで反応させる」という意味になっています。
ショートカット設定
概要: PTTキー(電源ボタンの上にあるボタン)・Fnキー・Sym(シンボル)キーのそれぞれに好きなキーもしくはアクションを設定することができます。
設定方法: 「設定」アプリを開き、「スマートアシスト」→「ショートカットセッティング」に進みます。その後、割り当て対象のボタン・割り当てるアクションの順に選択します。
※「ショートカットセッティング」と同じ階層に「キーボードショートカット」という欄がありますが、こちらはTalkBack非対応なのでご注意ください。

以上でお勧めの設定については終わりです。スマートアシストはこの他にも数多くの設定項目が含まれていますので、気になる方は各メーカーの公式サイト等をご参照ください。


お勧めアプリ「Button Mapper」

最後に、スマートホンのデフォルト設定では変更することの難しい、単一キーによるショートカット機能を実現することのできるアプリ「Button Mapper」についてご紹介します。

アプリ情報

アプリ名
「Button Mapper-Remap your Keys」
ダウンロードリンク
Playストアからダウンロードする
価格
無料(アプリ内課金あり)
概要
スマートホンに搭載された物理キー・ボタン(電源ボタン、ホームボタン、音量ボタン、キーボード等)それぞれの、シングルクリック・ダブルクリック・長押しに好きなキー・アクション・ショートカットを割り当てられるアプリです。

使い方

  1. 「Button Mapper」は常時ボタン・キー入力をモニタリングするために、各種権限とアクセシビリティサービスを利用します。ダウンロード時・初回起動時に権限の付与・アクセシビリティ機能の使用許可を求められるかと思いますので、その際は画面に表示される指示に従って操作を行ってください。
  2. 音量ボタン・電源ボタンなど一般的なハードウェアボタンについてはアプリのトップ画面から、また物理キーなど通常のスマートホンに搭載されていないボタンについては「その他のボタンを追加」選択後に設定したいキーを押下することでリマップすることができます。
  3. シングルクリック・ダブルクリック・長押しそれぞれについてカスタムアクションの有無と詳細を設定できるようになっていますので、目的のアクション・キーを選んで保存しましょう。
  4. その他、トップ画面からはハードウェアボタン押下時の効果音やバイブレーション、音量ボタンによるメディアボタンの代替などについて設定することができます。

注意点

上記の通り非常に便利な「Button Mapper」ですが、カスタムアクションを設定したキーが日本語入力に使えなくなるという不具合があるようです。
そのため、このアプリの設定は「l」などローマ字入力で使わないものや、特殊キーなどにのみ適用するよう注意してください。


まとめ

さて、今回の記事ではLUCA自身の備忘録を兼ねて、物理キーボード付スマートホンやそのお勧め設定・アプリについてご紹介しました。

やや難易度は高めですが、使いこなせるようになると非常に便利な機種ばかりかと思いますので、スマートホンを買い替えようとしている方は、候補に入れてみてはいかがでしょうか。


*本ページの記載内容に誤りがあれば、メール、TwitterのDMなどでお知らせください。


メールお問い合わせ
Twitter: @naokiluca
↑ホームに戻る